Erdenes Mongol国営有限会社のB.Tsevegjav総合マネジメント戦略部長に「中国向けロシア天然ガスのモンゴル経由輸送パイプライン開発案件」について確認したところ部長は下記のとおり説明した。
  • プロジェクトは3カ国にまたがる大規模なプロジェクトなので、多くの事務処理が伴っている。我々は関係者との覚書、秘密保持契約、協力プロトコル、2022~2024年までの行動計画など、11の文書を締結し事業を行っている。現時点で明確になった計算数値は下記のとおり。
  1. ロシアから中国までの全長962km。モンゴルの6つの県と23の郡を通過している。
  2. パイプラインの直径は1,420 mm、輸送要領は500億m3/年
  3. 深さ1.5~ 1.8mの地下に敷設され、トラスに沿って 5箇所でコンプレッサー ステーションが建設される
  4. 総投資額は80億ドル
  • 実施されている事業
  1. プロジェクトの実現可能性調査は、2021年12月15日に完了し、予定されたスケジュールに従ってモンゴル側に引き渡された
  2. モンゴル政府は、2022 年にロシアから特別目的会社で働くエンジニアと技術者の数を決定し、モンゴルでの労働許可を付与し、労働費を免除する決議 391および392を承認した
  3. Erdenes Mongol国営有限会社は、特別目的会社と共に、天然ガスパイプライン トラスを詳細に決定した。我々は、このトラスの方向性を決定し、特別なニーズのためにその土地を取り上げるることに取り組んでいる
  4. 特別目的会社は、建設都市開発大臣の命令により、工学研究を実施し、建築設計を開発するための特別なライセンスを付与されている
  5. 省庁、ウランバートル市役所、県の当局と緊密に取る組んでいる
  6. プロジェクトの実施中に使用されるロシア連邦の2つの規範と標準が、モンゴルで使用するために登録された。また、ロシア連邦の中央送電(主要)パイプラインの建設に関する2つの規範と規則が承認された
  7. 同案件の政治的、地政学的、経済的、社会的、環境的、および地政学的影響に関する研究が行われている
  8. 昨年9月にウズベキスタンで開催された上海協力機構加盟国首脳会議で、中国の習近平国家主席は、「中国向けロシア天然ガスのモンゴル経由輸送パイプライン開発案件」に前向きな姿勢を示しただけでなく、企業レベルで経済計算を行うと述べた。

情報源:Ikon.mn