モンゴルのL.Oyun-Erdene首相のドイツへの訪問中、10月14日、ドイツのOlaf Scholz首相と会談し、共同声明を発表し、両国間の将来の関係と協力のロードマップを定義した。2024 年は、モンゴルとドイツの外交関係樹立50周年である。この歴史的な記念年を見越して、両当事者は次の半世紀に向けて関係と協力を強化することに合意した。共同声明の概要は下記のとおり。
 
モンゴルのL.Oyun-Erdene首相:我々は、両国の関係を戦略的パートナーシップのレベルに引き上げることに合意した。国際的および地域的な伝染病、地政学的な問題、およびロシア・ウクライナ戦争について首相と意見交換を行った。モンゴルにとって、ドイツは欧州連合の最も信頼できるパートナーであり、第三の隣国であると考えられており、政治、防衛、社会経済、グリーン開発、電子政府などあらゆる分野での関係改善について話し合った。モンゴル政府の長期開発政策「Vision-2050」と新復興政策の枠組みの中で、エネルギー分野での強力を活性化し、G7サミットで議論されたインフラ・投資プロジェクトとプログラムにモンゴルが入り込む、Souht Gobiで開発される、Tavan Tolgoi火力発電所、CHPP−5及び大規模なエネルギー案件でドイツとの協力を要請した。
 また、ドイツとの産業復興政策の実施について詳細な意見交換を行った。銅製錬プラント、や電気自動車機器の主原料である希土類元素の半加工の実施について話し、共同研究を開始することを決定した。モンゴル政府とドイツ政府は、エネルギー、輸送、物流、鉱業、情報技術、都市計画、農業、林業の技術者を含む1,000人の技術者のレーニングプログラムを共同で実施する。国家間の関係において、市民と企業の関係は、非常に重要だ。2023年をモンゴル訪問年とすることに関連して、相互旅行ビザ条件の緩和や直行便の増発、モンゴル研究や文化協力の積極的な展開などについて意見交換を行った。モンゴルは、道路輸送と公共輸送の改革をヨーロッパの基準に合わせるという目標について詳細な意見交換を行い、近い将来、両国間の旅客および貨物輸送に関する正式な協定を締結し、モンゴルで署名する、デジタル移転、道路輸送開発大臣に率いる共同ワーキンググループを設立しモンゴルで活動を行うことに合意した。2 つのドイツの統一の日である 10 月 3 日に、Olaf Scholz首相が述べた「民主主義はそれ自体で私たちにもたらされるのではなく、私たち自身が民主主義を創造する」という言葉でプレスリースを締めたいと述べたいご清聴ありがとうございました。
 
ドイツのOlaf Scholz首相と会談:モンゴル首相のドイツ訪問は2009年以来のものになった。久しぶりの訪問なのでとても大切だ。モンゴルがドイツを欧州連合の信頼できるパートナーであり、第三の隣国と見なしていることに感謝する。モンゴルが民主主義社会の構築に向けて長い道のりを歩んでいることを嬉しく思う。民主主義の価値を忘れてはならない。第3隣国の政策ということは重要だ。 ドイツは、ロシアのウクライナへの侵攻は国際規範に違反していると考えている。国連と国際社会は、この戦争は全世界に認められないと宣言した。 食糧やエネルギー価格の高騰に加え、戦争により世界が直面している主要な安全保障問題や課題について意見交換を行った。来年6月には、両国の政府レベルで合同会議を開催し、今後半世紀にわたる両国の関係と協力の見通しを定める。エネルギー問題が中心になる。石炭を段階的に廃止し、太陽エネルギーと風力エネルギーの協力を進める。いかなる国への依存を減らす必要がある。両国の道路輸送開発省は交渉の準備ができている。 2024年には両国の国交樹立50周年を迎える。半世紀にわたる協力を評価し、祝賀し、さらなる協力を促進するための活動が行われる。
情報源:内閣広報室