モンゴルの外貨準備高が10か月連続で減少し、8月時点で26億$に達した。外貨準備高は1年前より40%減少している。MNTの対米ドル為替レートが厳しくなった。モンゴルに入って来る外国直接投資及び輸出の純利益が増えていないことが、外貨準備高が急落するのに主に影響している。
モンゴルの1か月の輸入需要は4億~6億$で変動していて、新学期、建設のピーク時に6億を超えることが多い。この需要を計算してみれば、モンゴルは4~5か月の輸入需要を満たす外貨準備高がある。今後、外貨準備高が増えず、このまま減少し続ければ、経済の安全を失い、輸入需要を満たすのが困難になる。
モンゴルは2017年に国際通貨基金のプログラムで16億$の公式外貨準備高ができた。これは独立国として安全な状態を完全に満たす額ではなく、中央銀行が中国人民銀行と締結したスワップ協定を入れて計算すれば、マイナスバランスだった。今もこのリスクが実際にある。財務省が2023年に取ると計画していた外国負債援助を2022年末に取ると合意しているとB.Javkhlan財務大臣が発表した。Oyu Tolgoi案件の投資を計算しなければ、モンゴルに米ドルが入ってこない。モンゴル中銀は年末に石炭、銅の輸出が増えれば、外貨が入る流れが改善すると見込んでいる。米ドルが入って来る3つの流れ、つまり外国直接投資、輸出、外国負債援助の収入が増えないと、モンゴルは困難な状況に陥る。

情報源:Itoim.mn