外務省とモンゴル銀行共催により「モンゴルと中国の経済貿易協力の現状と展望」に関する国際学会が開催された。同会議に国会議長のD.Lundeejantsan上級顧問、B.Battsetseg外務大臣、Tsai Wenrui在モンゴル中国大使、モンゴル中銀B.Lkhagvasuren頭取、モンゴル科学アカデミーB.Chuluunbaatar副学長兼学者、関連省庁、公的および研究機関と企業の代表者が参加した。
双方はモンゴルと中国の貿易と経済協力の現状、直面している課題、そして将来の協力の方向性と機会について話し合った。鉱業を基盤とする国家間の貿易に加えて、他のセクター、特に農業セクターでの協力を拡大することについて意見を交換した。
鉱業部門については、今年の最初の5か月でモンゴルは570万tの石炭を輸出した。これは前年同期に比べて60万tの減少だ。モンゴル銀行のDavaasukh研究統計局長は、政府の「新復興政策」の枠組みの中で国境検問所の運営が回復すれば、石炭の輸出は増加すると予想されると強調した。会議で、特に鉄道による石炭輸出の増加について話し合った。
モンゴルの輸出に占める中国の割合は、過去5~6年間、70~90%の間で変動している。
昨年の時点で、モンゴルは770億$相当の商品を中国に輸出した。その内、93%は鉱業製品である。両国間の貿易は、2021年に前年と比較して38%の28億$増加した。パンデミックにによる輸送とロジスティクスの問題に直面し、物流の減少にもかかわらず、国際的な商品価格の高騰のため、輸出収益は大幅に減少していない。モンゴルの中国からの輸入量は、2021年に31%増加した。
在モンゴル中国大使館の経済貿易顧問であるSun Xuejun氏は、「中国とモンゴルの協力事業に大きな展望がある。モンゴル政府によって提案された「新しい復活政策」の枠組みの中で構築されている農牧業の発展、特に農業部門を開発する政策を支援し、中国政府と投資家が取り組むことが可能」と強調した。
会議の出席者達は、パンデミックと予測不可能な国際関係の状況により世界中の貿易が減少している現在、モンゴルが主要な貿易相手国である中国との輸出入を通常の水準で維持することは大きなソリューションとなっていると強調していた。
両国の目標は貿易を100億$に増やすことだったが、2021年に101億$に達した。
将来的には貿易と経済の関係が新しい内容で充実され、モンゴルの長期開発政策「ビジョン2050」、「復活政策」、中国の「帯と道路」イニシアチブ、「グローバル開発イニシアチブ」という長期的な開発方針と目標を組み合わせ、関連分野での協力を拡大する必要性を
強調した。
モンゴルと中国の間の外国貿易は2021年に101億$だった。
 
  • 輸出額が76.4億$
  • 輸入額が24.9億$だった。
 
2021年に、モンゴルが64カ国へ商品を輸出した内、中国は82.6%を、159カ国から輸入した内、中国は36.4%を占めた。

情報源:Montsame.mn