Ulaanbaatar-Mandalgobiの送電線、変電所建設案件調整員Ch.Batzorig氏にインタビューした。
―送電線、変電所建設案件実施が終了した。案件の効果、意義は?
―モンゴル政府と中国政府間で2015年に10億USDのソフトローン契約を結んだ。エネルギー分野で3つの巨大案件が実施され始めたうちの1つが、Ulaanbaatar-Mandalgobi変電所建設案件だ。案件の投資総額は1億1900万USDだ。このうち5%にあたる590万USDをモンゴル政府、1億1300万USDを中国のソフトローンで実施し、終了した。首相が2017年の中国訪問の際に融資特別合意を行ったことで、この案件実施の基盤ができた。こうして2017年10月から2019年6月の合計20か月間で建設作業を引き渡した。経済的に恩恵があり、戦略的意義があり、投資を短期間で補う案件にすることができた。
―エネルギー分野における初の大規模拡張になったと理解しているか?
―そうだ。近年電力消費が50~60㎿増えている。その中で、ゴビ地帯で実施している巨大鉱山の電力消費を中央地帯エネルギー発電所から満たすことが重要だ。我々の案件はウムヌゴビのエネルギー消費の8~10%の電力増加を満たすだけでなく、今後モンゴル国が電力を輸出するチャンスをつくった。またロシア、中国、モンゴルを結ぶ送電線回路をつくっている。こうすることでロシアから中国へ、中国からモンゴルへ、モンゴルからロシアへ電力を輸出し、輸入することができる。
―案件をソフトローンで実施した。どの程度の期間で利益が出始めるか?
―エネルギー分野で実施している案件は、終了後すぐに分、時間がお金で測られる。このような経済的意義がある。この送電線は現在の料金なら25年内に投資、融資、融資利率を補う。もし価格が上昇し、外国為替の値上がりが影響すれば、はじめの投資がこれより短期間で補うことができる。一言で言えば、案件の恩恵は操業開始の日から始まり、時間、分で測られて、経済に利益をもたらすと言うことだ。エネルギー省からの発表では2019~2020年に中央地帯のエネルギーに200㎿出力の新しいエネルギー源が入るのが明確だ。また国家大会議で“モンゴルのエネルギー中期計画”を承認した。これにより第4火力発電所のタービンを改革し、第3火力発電所を拡大するなど、短期間で電力を作る機会があるため、初期段階でOyutolgoi電力負担の120㎿をこの送電線を通して送る計画だ。
―案件、プログラムの融資から始まり困難な問題がある。今回の案件で何が困難だったか?
―実施機関レベルで遂行企業を選定し、建設作業契約をする際に、融資一般協定に基づいた原則が失われ、モンゴルの権益と合わない、もしくは法律違反の事項が入っている場合がある。これらによる被害は国家間融資の特別協定になって承認される場合がある。だからどんな融資の基本契約の基本原則、始めに合意した事項を下げないで契約をすべきだ。
―エネルギー分野の今後をどのように見ているか?
―私はエネルギー分野で行っている巨大案件を管理し調整した。これは中国のソフトローンの枠組みでエネルギー分野で行っている3つの案件の1つだ。Erdeneburen水力発電所、Erdenet火力発電所拡張、Ulaanbaatar-Mandalgobi変電所新規建設だ。Erdeneburen水力発電所案件は2億8千万、Erdenet火力発電所拡張は5千万程、我々の案件は1億2千万程だと見れば、これは10億の半分を我々のエネルギー分野で実施している。今年は中国・モンゴル友好関係樹立70周年に当たる。これに伴い巨大戦略の意義ある案件を実施し終了しているのは、中国・モンゴルの関係、今後のエネルギー分野での協力に良い影響のある出来事になっていると見なしている。

情報元:Olloo.mn