Arnaud Suarat:“Oyutolgoi”契約をいじれば案件が崩れるリスクがある
 Rio Tinto社の銅・鉄鋼グループ社長のArnaud Suarat氏にインタビューをした。同社は“Oyutolgoi”案件でモンゴル政府と締結した契約の改定協議をしないとインタビューの際に強調した。
―“Oyutolgoi”をめぐる多くのテーマが話題になり、あなたの立場を伺いたい。例えば、国会のワーキングチームは“Oyutolgoi”案件の実施を調査して結論を出し、国家安全委員会、国会常任委員会に提出した。結果をどう見ているか。これについてRio Tintoの立場は。
―Oyutolgoiはとても素晴らしい案件だ。我々はモンゴルに投資していることを喜んでいる。この事業は今後長期的に継続することを望んでいる。現在のところ、国会の詳細な結果をまだ見ていない。そのため、詳細なことについて立場を表明することはできない。しかし我々は国会のワーキングチームとすべてにおいて協力した。彼らに必要な文書を提出した。こうすることで“Oyutolgoi”案件の意義をモンゴル人に紹介することができた。署名・承認した協定に従うつもりだ。これらの契約、協定は我々の投資の主要な基盤だ。
―Rio Tintoは昨年モンゴルだけで3億800万USDのロイヤリティを払った。“Oyutolgoi”案件は地方やモンゴルへの貢献はどのぐらい大きいか?多くの人が“Oyutolgoi”案件をErdenet工場と比べている。Erdenet鉱山を中心に10万近くが居住する大きな都市をつくった。ウムヌゴビではどうか?
―モンゴル人の多くが“Oyutolgoi”が行った事業を誇りにしているだろうと思っている。90億USDほどの投資をした。またモンゴルの900近くの供給会社と協力している。案件開発目的資金の80%がモンゴルで使われている。“Oyutolgoi”は現在モンゴル最大の民間セクター参加案件だ。17,000人の従業員のうち90%はモンゴル人だ。23億USDの税金、ロイヤリティを案件開始以降支払った。これらから見ると、“Oyutolgoi”はモンゴル社会に大きな貢献をしている、また、我々は地方の発展のために毎年500万USDの投資を行っている。最近行った投資は、地方に640人の生徒・200人近くの子どもたち向けの学校・幼稚園を建てた。また、地方に道路を建設した。これらすべては我々がモンゴルに行っている貢献だ。
―“Oyutolgoi”坑内掘り建設事業が延期されていることについては?
―案件の過程は良好だ。基本作業の50%が整った。残り半分を遂行するために政府とよりよく協力することが重要だ。これは包括的案件だ。地下1.3㎞にウランバートル中心部に等しい規模の鉱山を建設している。現在世界で石炭発電所に融資するのが難しくなっている。これは大きな案件のため、何らかの困難に直面する可能性がある。これらすべてを解決し鉱山計画を改革するために活動している。だから案件は進んでいて、今後も前進させる可能性があると見ている。
―“Oyutolgoi案件をエネルギーで充たす発電所契約を政府と“Oyutolgoi”社の間で締結した。現在案件の過程はどうか。どのぐらい融資が必要か。どこから資金が出るか。
―政府は発電所を“Tavantolgoi”に依拠して建設する希望があると表明した。発電所を“Oyutolgoi”に建設する可能性が我々にはあった。しかしモンゴル国に有益だと言うことで“Tavantolgoi”に依拠して建設することを許可した。エネルギー源調整契約に昨年署名した。政府と協力して案件融資で協力している。現在世界で石炭発電所に融資を見つけるのは容易ではない。政府は発電所のワーキングチームを結成した。現在のところどの程度の支出になるかわからない。我々はエンジニア分野の調査・マップ案件の作業を行っている。途中で政府と情報交換する。
―案件で再生可能エネルギーを利用するか?
―我々は石炭及び再生可能エネルギーを併せて利用することを調査している。ウムヌゴビは太陽光エネルギー、風力エネルギーが豊かだ。これは石炭の他に再生エネルギー源を併せて利用する可能性を開いている。
情報元:ord.mn