Udriin Sonin日刊紙に掲載された、“Rio Tinto”の銅・ダイヤモンド担当社長Arnaud Suarat氏の記述よりー
 
将来、電気自動車、エネルギー蓄電バッテリー、再生可能エネルギーとなる太陽光・風力発電所の需要が増える見込みで、これに伴い貴金属の需要も増える。価格上昇に伴い、雇用が増え、税金・ロイヤリティ・供給が増え、鉱業分野が拡大し、将来国家経済が強くなり、新規ビジネスが開花する余地ができてきている。こうすることでモンゴルは大規模な利益を貯蓄し、国民にチャンスをつくるのだ。しかし、天然資源の利益を届けるために、外国投資を増やし、“ノウハウ”つまり高い知識、経験をローカライゼーションする必要がある。
 Oyu Tolgoi鉱床は現在までモンゴルで投資を成功裏に呼び込んできた。しかし、これらすべてはモンゴル政府と協議を行い、相互信頼の枠組みで署名した投資に最重要な3つの法的文書の実施結果である。“投資契約”、“改正再補正共同出資契約”、“坑内掘り建設、融資計画”は、現在呼び込んでいる資金の基礎になるほか、将来投資が継続して行われる保証になっている。
 2009年にOyu Tolgoiの“投資契約”に署名した結果、モンゴルのゴビに世界的な鉱山を建設し、拡大することで20ほどの金融機関、企業が120億USDの投資を行う約束をした。銅、金鉱山建設終了は、世界的な素晴らしい案件の一つとなって残る。“Rio Tinto”の最先端技術があっても、最も困難な構造の鉱床だった。世界中でこのようなブロック採掘鉱山を建設できる屈指の会社のひとつが“Rio Tinto”だ。残念なことにOyu Tolgoi 坑内掘り鉱山建設を2年近く停止した。理由は鉱山を政治のチェスのこまにしてしまったことだ。
“坑内掘り建設、融資計画”は建設作業を再開する機会が2015年に我々に与えられた。“坑内掘り建設、融資計画”契約に直面した多くの問題を解決するだけでなく、Oyu Tolgoi社に次の義務を与えた。これには、
  ・定期的に会計監査を行い、毎月事業を報告する
  ・地方及び地帯の発展に一定の支援を行う
  ・モンゴル政府及び共同出資者の案件からの恩恵関係を明確にし、恩恵がモンゴル
   国民に届くようにする
  ・120億USDの融資を20近くの債務者からの融資計画を作成し、承認した
 Oyu Tolgoi建設を2010年に開始以降、我々は国家予算に全額23億USDを税金、ロイヤリティ、その他料金の形で納めた。Oyu Tolgoi鉱山の従業員の90%近くがモンゴル人で、これに供給者、外注先企業の従業員数を加えて45,000人を超える。
締結した契約の枠組みで税金問題を解決し、負債の利子を下げ、発電所建設、社会問題を改善するチャンスがあり、この決定をする道が開けている。しかし我々は“Rio Tinto”及び国際的な20近くの金融機関の重要視しているこれらの基本的契約のひとつの項目も改正する協議を行わない。モンゴル国民の長期的利益を守るモンゴル国大会議及び政府はOyu Tolgoiを止めないで、17,000人を失業させず、700近くの企業の45,000人のモンゴル人の雇用を守り、仕入れ先に被害を与えない、モンゴルを投資家らの地図から削除しないで残ると信じている。
情報元:Udriin Sonin日刊紙