IMF(国際通貨基金)のNail SackerCapitalウランバートル事務所長へインタビューした概要は下記のとおり。
  • Q:モンゴルで実施されているEFF・プログラムの過程はいかがでしょうか?第6番目の評価結果はどうでしょうか?
  • A:EFF・プログラムの期間は3年間、前半の結果は良好だった。2016年には経済成長が停止し、財政収支赤字はGDPの17%相当になり、外資準備高は底に至る傾向だったが、その状況は比較的改善している。
現在、経済成長率は7.0%、外資準備高は30億USDを超え、政府債務は高いが減少する傾向になっている。このような結果は政府、中銀の正しい政策によるものだ。
今後の課題は金融業の強化だ。中銀は商業銀行の自己資産の指定水準確保を重要視している。
  • Q:商業銀行の資産評価事業の結果に基づいて、中銀はCapital銀行の倒産を決定したと認識している。中銀からの措置をIMFはどうみているか?
  • A:金融業の強化はEFF・プログラムのコアだった。以前、商業銀行の貸し出しが少なく、18%の政府債券の購入に頼っていたが、今、中銀から要求している。
自己資産評価は金融行の衛生化の初歩だった。
中銀は指定期間中、自己資産の指定水準を確保できなかったCapital銀行の解散を発表。
  • Q:Capital銀行の解散は金融業に悪影響を与えるか?
  • A:Capital銀行の解散はモンゴル金融業に悪影響を与えない。金融システムにとって重要な銀行ではない。
我々は中銀の決定を正しいとみている。同決定は、法律で制定された規則を遵守すべきだというメッセージを、その他の商業銀行へ発信したと思っている。これは必ず実施すべき措置だった。
  • Q:中銀はCapital銀行の解散を社会へ適切に発表できたか?
  • A:プロセスは法律とおり実施されている。市場は混乱していない。20百万MNTまでの預金は保険に入っているため、Khan銀行により返済される。ある程度の期間は必要だが、早期に実施しようとしている。
  • Q:2019年とその後の経済見込みはどうでしょうか?
  • A:2019年の経済予測は良くて、6.3%成長する見通し。銅精鉱の輸出量が上昇すれば、予測を超える可能もある。政府は非常によくやっている。
2020年は国会選挙年のため、2019年11月に提出される財政法案が非常に重要。政府は後進した対策をとらないと期待している。
Oyu Tolgoi案件の坑内掘り鉱山が2021~2022年に生産事業を開始できれば、高額の所得が入ってくる。同所得をよく溜めて、正しく経費することを重要視すべきと思う。
現在、実施されている正しい政策方面から離れない限り、長期的にモンゴルの経済見通しは非常に明るいのだ。
情報元:News.mn