アジア開発銀行が記者会見を開き、モンゴルの経済予測について下記のとおり説明した。
  • モンゴルの経済は2019に6.7%,2020年に6.3%成長すると見込んだ.サービス業が成長のエンジンになり,鉱物の輸出増量により輸送業の収入が拡大化する.また,食肉輸出の増量が加工業を支援すると共に,歳出投資により建築業が回復すると見込んだ.
  • インフラ率は2019年に8.5%,2020年に7.5%になる予測.インフレ上昇は,政府の歳出上昇と深く関係する.
  • 国際収支の見込みは,前年負担をかけていた経常収支の赤字が減少し,2019年にGDPの9.6%相当になると見込まれた.同減少には,消費者ローンの制限による自動車輸入額の減少,輸出額上昇,特に金輸出額の上昇が大きな影響を与える見込み.
また,モンゴルの経済は依然として非常に敏感であると注意した.例えば,鉱物原料の価格変動及び中国の経済鈍化は外部リスクの要因になると強調.一方,内部的に銀行業は改善しているが,依然として脆弱であることを強調.

アジア開発銀行のL.Yolondaウランバートル事務所長は,IMFのEFF・プログラムにおいて実施された資産評価の結果は比較的良かった.商業銀行らの事業も順調である.しかし,ある銀行は顧客の金を目的以外に利用したことが再度起きた.同問題が再び起きないよう中銀は監査しているであろう.

銀行業の自己資産不足はGDPの3.1%相当である.一方,銀行業での不良債権上昇に注意すべき.
我々は政府と協力し資産マネジメント会社の設立を検討していたが,資産評価の結果によりそのような会社の設立は必ずとも必要ではないとみなした.
大規模案件の実施は経済に大きな良い影響を与える.しかし,超高額のコストが発生するため,バランスの確保が重要.Oyu Tolgoi案件は2021年,2020年から全力で動き出し,モンゴルの税金収入は急騰する.もしもOyu Tolgoi案件のライセンスを無効化すれば,徴税する税金収入はなくなると述べた.

情報元:Bloombergtv.mn